腰痛の原因とは?
まず腰痛の方がよく勘違いしている原因に、骨盤の歪みや神経の圧迫があります。病院
やその他の治療院へ行った際、そう言われた方も多いのではないでしょうか。しかしな
がら、原因が骨盤の歪みと言われ矯正をし、神経の圧迫が原因と言われ手術をしたにも
関わらず、腰痛が改善されない方は非常に多くいらっしゃいます。
ではそのような方の腰痛の原因は何なのでしょうか?
それは、ずばり筋肉にあります!
「えっ!?でもレントゲンで骨が歪んでるのも見たし、神経が圧迫されてるのも見たから筋肉ではない。」と思われるかもしれません。
そう思われる方は一度痛い場所を直接触ってみるのが良いかもしれません。ゴリゴリと
硬くなった筋肉が触れるはずです。
酷い方だとまるで骨のように筋肉が固まってしまい、分かりにくくなっていることもあ
りますが、私たちのように専門的に腰痛を診ている所であれば確実にその原因の筋肉に
触れることができます。やっぱり筋肉かと思う方も、まだ疑っている方も一度確かめて
みてください。
腰痛を繰り返すメカニズム
ではその原因となる筋肉がなぜ痛みを繰り返してしまうのでしょうか?
筋肉というのは、本来力を入れると硬くなり、力を抜くと柔らかくなります。この伸び縮みを繰り返すことのできる状態が正常なのです。今すでに脱力しているのにゴリゴリと硬くなっているのは正常ではありません。
そして、正常な状態を維持するためには血液循環が良くないといけません。
実は筋肉は血液の中にある酸素や栄養素を貰って動いているので、血液循環が良くないと筋肉は硬いままになってしまいます。さらに、この硬い筋肉は太くもなっているため、周りの毛細血管も圧迫してしまいます。
そうなると、血液が余計に筋肉へいかなくなり、筋肉は元の状態に戻れなくなります。その血液の循環が悪いままでは当然身体に良いことはあ
りません。そこで、身体からはその良くない状態を脳に知らせるため、発痛物質と言うものが作られ痛みの神経を刺激します。
つまり痛みを繰り返さないようにするには筋肉の血流をよくすることが必要なのです。
次によくある腰痛を繰り返してしまう原因動作をご紹介します。
腰痛を繰り返してしまう原因動作とは?
動かなすぎる
基本的に大きく分けて動かしすぎと動かさずに力を入れっぱなしにしている事が原因になるのですが、やはり多いのはデスクワークなどの座りっぱなしのまま長時間いる事です。
この時筋肉を動かしているようには感じられませんが、姿勢を維持するために筋肉は太く、硬い状態を強いられています。つまり、この時に筋肉へ酸素、栄養素を運んでいる毛細血管は筋肉に圧迫され続け、血行不良になるのです。
動かしすぎる
もう1つは、動かし過ぎる事です。腰を曲げては伸ばす繰り返しの動作を行う運送業の方に多くみられます。
この場合、筋肉を使ううちに疲労物質である乳酸というものが蓄積します。この乳酸は、筋肉へ酸素や栄養素が供給されるのを妨害してしまい、筋肉自体が酸欠、または栄養不足にしてしまいます。
そうする事でまた筋肉は同じように痛みを引き起こしてしまうのです。
他にもある繰り返す原因とは?
さらに腰痛はストレスにも大きく関係があります。人はストレスを感じると自律神経である交感神経が興奮します。
この交感神経は血管を収縮させる作用があり、苛立ったり、緊張状態が続くと筋肉への血流も悪くなってしまいます。
結果的にこれも血行不良が起こり発痛物質が産生され、痛みによる筋緊張となる悪循環が起こるのです。