湿布の効果とは?
湿布は一時的に痛みを緩和することはできますが、湿布だけで症状を無くすことは困難です。
つまり、その場しのぎの対症療法にしかなりません。
湿布の多くには鎮痛成分が配合されています。
湿布=消炎鎮痛ですがこの鎮痛成分は炎症を抑えることで痛みを抑制しています。
つまり、炎症が起きていない場合は効果がないのです。
湿布を貼ることで効果があるのは筋肉痛です。
筋肉痛は筋肉が炎症を起こしている状態なので効果があります。
ですが、湿布を貼るとなんだか痛みが少しひいた・症状が少し和らいだ気がする、という方もおられます。
では、なぜ湿布を貼るとこのようなことが起こるのでしょうか?
湿布を貼ると症状が和らぐのはなぜ?
痛みが和らいだり、症状が落ち着くというのは
『ゲートコントロール説』というものが関わっています。
このゲートコントロールが体の中で働いたことによって湿布の効果があったと勘違いして、症状が和らいだと感じます。
ゲートコントロールとは
痛みの刺激(痛覚)よりも触った刺激(触覚)のほうが優先されることです。
痛覚と触覚を脳へ伝える神経は異なります。
触覚のほうが神経が太く、はやく脳へ伝わります。
そのため痛覚よりも触覚のほうが優先的に脳へと先に伝わるため、痛みが和らいだと感じるのです。
まとめ
湿布の効果とゲートコントロール説について書かせて頂きましたが、もしも腰痛になった時に湿布は貼ってもいいのか?ダメなのか?
貼っていただいて構いません。
人間にはゲートコントロールがあるので、湿布を貼ったことによってゲートコントロールが働きます。
湿布を貼ることで症状が少しでも和らぐようであれば貼った方が良いですが、もし湿布を貼っても症状に変化がなければ無理に貼る必要はありません。
ただし、湿布だけで症状を無くすことは厳しいのでお困りの方はまずご相談下さい!