慢性腰痛とストレスの関係
腰痛の原因は様々ですが、大きく分けて2つに別れます。病院などで検査をすることで原因が特定できる腰痛と原因がはっきりしない「非特異的腰痛」です。
前者が腰痛全体の約15%を占め後者が約85%を占めていると言われています。
この「非特異的腰痛」の中に精神的なストレスが関係して起こるものが含まれます。
日常のストレスによる腰痛は激しく痛むことや長期化してしまうなど症状は様々です。
ではなぜストレスから腰痛を発症してしまうのでしょうか?
答えはすべての人が持っている鎮痛システムにあります。
正常な場合、人は痛みの信号が脳に伝わると脳内に「ドーパミン」という神経伝達物質が放出されます。それによって痛みを抑制するセロトニンが放出され、痛みの信号が遮断されて痛みを抑制してくれます。これをドーパミンシステムといいます。
しかし、慢性的にストレスを感じ続けているとドーパミンを作り出す部分と感情を司る部分が近いため、影響を受けドーパミンの分泌量が少なくなり、痛みを強く感じるようになります。その強い痛みがさらにストレスとなってドーパミンの分泌量が少なくなる。このように悪循環を生んでしまいます。その結果慢性腰痛になってしまいます。
超簡単ストレスを和らげる方法
ここまでで慢性腰痛とストレスの関係性は理解してもらえたかと思います。
では、具体的にどのようにストレスを解消する方法があるかお伝えしていきます。
①深呼吸を正しく行う。
呼吸をゆっくりと、肺が限界まで膨らむまで息を吸い込みます。そして、ゆっくりと息を吐き出します。これを意識することで副交感神経が優位になりリラックスすることが出来ます。
②考えことは夜にせず朝にする。
夜に考えごとをしてしまうと睡眠にも影響をしてしまいます。脳が活発に動くことのできる午前中に考えことを行うようにしましょう。
③身体を動かす習慣を身に着ける。
身体を動かすと言っても激しい筋トレなどは必要ありません。まずは続けることが大切です。通勤・帰宅時に10分でもいいので歩いて身体を動かす習慣を身につけましょう。
④お風呂にゆっくりと浸かる。
熱すぎるお風呂だと交感神経が興奮してしまうので、38℃~41度ぐらいのお風呂に15分ぐらい長めに浸かるようにしましょう。すると副交感神経が優位になり、睡眠の質をぐっと上げてくれます。
まとめ
今回、ストレスと慢性腰痛についてお伝えしましたが、ご自身の出来る範囲で和らげる方法を実行していくことが大切です。やらないといけないと考えてしまうと、それがストレスの原因になってしまいます。慢性腰痛を改善するためにストレスの少ない日常生活を送っていきましょう。