腰の痛みの原因は?
ぎっくり腰や慢性腰痛、ヘルニアや脊柱管狭窄症など腰に痛みを感じておられる方は多いと思います。
そもそも腰の痛みの原因は何によるもだと思いますか?
ヘルニアや脊柱管狭窄症と聞くと神経が原因なんだと思いがちですが、実は違うのです。
神経というのは脳に運動や感覚(痛い・痺れるなど)を伝える伝導路ですので、ヘルニアや脊柱管狭窄症で神経が圧迫を受けると運動も感覚も脳にうまく伝わらなくなります。
要するに、痛みがあることも痺れていることも分からない感覚麻痺、自分で思うように動かすことができない運動麻痺が起こります。
冷えると痛みが出る、きつくなるという場合は痛みという感覚を感じておられるので神経が原因ではありません。
ヘルニアも脊柱管狭窄症も慢性腰痛もぎっくり腰も原因の全ては筋肉によるものなのです!!
日常生活の中で同じ姿勢を長時間続けている方(立ち仕事・座り仕事)や同じ動作を繰り返している方はどうしても筋肉に負担が蓄積してしまいます。
筋肉は周りの毛細血管の血液から酸素や栄養素を供給されることで柔らかい良い状態を保っていますが、長時間同じ姿勢や動作が続くと老廃物が溜まり、酸素や栄養素の取り込みを妨害してしまいます。
こうして柔軟性をなくし硬くなった筋肉が周りの毛細血管を圧迫するのでさらに血流が悪くなり、発痛物質が産生され痛みを感じてしまいます。
この痛みの引き金となる筋肉の硬さのことを医学用語で『トリガーポイント』と言います。トリガーポイントこそが腰の痛みの原因なのです。
なぜ冷えると痛みが出るの?
前にも述べたように、腰の痛みの原因は筋肉が原因となっています。
なぜ冷えると痛みが出るのか・・・それはずばり血流が悪くなるからです!!
寒くなるとヘルニアがきつくなるわけでもありませんし、神経への圧迫がきつくなることもありません。
もちろん寒さにより骨が歪むわけでもありません。
私たち人間の体温調節には血管が関係しています。寒いこの時期は血管を収縮させ放熱を防ぎます。
また、筋肉を緊張させ震えを起こして体温を上げています。
日常生活で腰の筋肉に負担が蓄積して硬くなっているとそれだけでも血流が悪くなりますが、そこに更に寒さや冷えにより血管が収縮してしまうとますます血流が悪くなり痛みが出てしまいます。
また、筋肉を緊張させ震えを起こし体温を上昇させているため、柔軟性の無い緊張した状態の筋肉が更に緊張してしまうことでも血流が悪くなってきます。
寒い冬を痛みなく過ごすためには、筋肉が柔らかい良い状態に戻れるように血流を改善することが重要です!!
まとめ
冷えると痛みが出るのは寒い冬に限らず、夏場のエアコンによる冷えも同じことが言えます。
とくに夏は暑いのでシャワーだけの方も多くおられる思いますが、血流を改善させるためにはお風呂に浸かることが大事ですので意識してみて下さい!
腰痛改善のためのセルフケアを是非本日より始めて頂き、痛みのない生活を送りましょう♪