肩こりは本当に治るのか?
現在日本人の肩こり人口は1200万人とも言われており、そのほとんどの方が正しく治療を受けられずに悩まされています。このように長い間肩こりに悩まされている方の殆どは、もう肩こりは治らないと諦めてしまっているようです。
しかし、今このブログをお読みいただいている肩こりを諦めそうになっている方もご安心ください。結論から言うと肩こりは治ります。
その理由は、肩こりの原因が筋肉の血行不良により起こるものだからです。
筋肉は血液にある酸素や栄養素をもらって動いているので、血流を改善すれば柔軟性を取り戻し、肩こり感は解消されます。
しかし、筋肉の性質というのは厄介なもので一度血行不良となったものは悪循環が回ってしまい自分の力で戻ろうとしてしまします。
どういうことかというと、筋肉は繰り返しの動作や、同じ姿勢を持続させたときに血行不良が起こります。そして、ある一定の硬さになると症状を感じさせます。それによって筋肉は血行不良である状態を危険であると察し脳に知らせるのです。さらにその防御反応として再度筋肉を収縮させる命令が出ることで悪循環は起こります。
また、筋肉というのは症状がなくなったからと言って治ったとは言えません。
症状がなくなっても筋肉の硬さが残っているとそこからじわじわと状態は悪化し、症状を感じるようになってしまうのです。
要するに症状が取れて、柔軟性のある筋肉になって初めて治ったと言えます。
では、肩こりを治すために重要なことは何なのでしょうか?
それはずばり治療のペースです。
例えば、治療をしてから1週間経ってしまうと肩こりの状態はどうなるでしょうか。
24時間×6日経ったと計算しても144時間は治療から離れ、その3分の1もしくはそれ以上の時間が仕事や、家事をすることで使われます。やはりこのような状況で症状を改善していくには、長い期間と回数が掛かってしまいます。ですので、治すための正しい治療を正しいペースで行うことで肩こりは治っていくのです。
肩こりを治すための治療
治すためにはいろいろな治療法があります。
今回は代表的な効果のあるものを3つご紹介します。
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手技治療
リンパマッサージやリラクゼーションのマッサージとは違い、虚血圧迫という手技治療が効果的です。どういうものかと言うと症状を引き起こしている原因の筋肉を一時的に圧迫し血液の流れを止めます。そして、一気に離すことで溜まっていた血液が細部の血管まで流れるようにしていきます。これを繰り返し行うことで筋肉が新しい血液を取り込み、柔軟性を取り戻させ元の正常な筋肉へと戻していくというのが虚血圧迫です。
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鍼治療
鍼治療は、鍼の刺激により自律神経の副交感神経に働きかけることができます。副交感神経が働くと血管は広がり血液の流れを良くします。また鍼自体が体に入る為、反応として鍼の刺激が入った部分を修復しようと血液がそこへ集まるようになります。結果的に筋肉が酸素や栄養素を取り込むことができ治っていきます。
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ハイボルテージ治療
ハイボルテージ治療というのは名前の通り高い電圧によって治すものです。これも効果は2つあり、1つは筋ポンプ作用と言って電気の刺激によって筋肉を収縮、弛緩させ血液の流れを良くします。もう1つはゲートコントロールと言って血行不良からくる痛み(体の中で起こる痛み)を抑え、電気の刺激によってそれを上書きしてあげるといった症状自体を緩和してあげる効果があります。
まとめ
肩こりは治らないと誤解されていることが多いですが、効果的な治療と筋肉の性質を理解して正しいペースで行えば治すことは可能です。
肩こりを放っておくと頭痛の原因にもなりますし、治療をしなければその分蓄積が多くなり治りにくくもなってしまいます。早めにご相談いただくことをお勧めします。