そもそも肩こりの原因とはいったい何?
辛い肩こりや慢性的な肩こり、みなさんは何が原因だと思いますか?
猫背?
姿勢の悪さ?
身体の歪み?
遺伝?
ストレス?
ずばり答えは筋肉です!!!!!
猫背も姿勢の悪さも身体の歪みも全て筋肉が収縮して硬くなったことで起こります!
私たち人間は頭の重みを支えたりその姿勢を保持するために全身の色々な筋肉を使っています。
特に肩こりの原因となりやすい僧帽筋(そうぼうきん)や肩甲挙筋(けんこうきょきん)は
頭の重みを支えるだけでなく、肩をすくめるような動作でも働くため、
デスクワーカーに限らず運転をされる方や重たい荷物やリュックを持つ方、
お子さんを抱くことが多い方など、ほとんどの方が常に負担のかかっている場所になります。
このようにして毎日使っていると筋肉は常に収縮していることになるので、
収縮した筋肉自体が周りにある毛細血管を圧迫してしまい血流が悪くなってしまいます。
筋肉は周りの毛細血管から酸素や栄養素を供給されることで柔らかい状態を保ちスムーズに筋肉の伸び縮みが行なえます。
しかし、血流が悪くなってしまうと筋肉に酸素や栄養素が十分に供給されなくなるので、
筋肉自体が酸欠状態、栄養不足状態になってしまいます。
このような状態になると筋肉は柔軟性をなくし緊張した硬い筋肉となってしまい、
筋硬結(いわゆるコリ)、トリガーポイント(痛みの引き金となる筋肉の硬さ)へと進んでいきます。
また、筋肉は20分同じ姿勢が続くと硬くなるという特徴もあります。
デスクワークや運転のように、同じ姿勢が長時間続く『動かなさすぎ』の方が
筋肉がエネルギー不足になりトリガーポイントができやすくなってしまいます。
これが肩こりの本当の原因です。
実はストレスも筋肉を緊張させてしまう原因です。
「病は気から」と言いますが、イライラや不安などストレスを感じている時には自律神経の『交感神経』が高まっている状態になります。
交感神経には血管を収縮させる働きや筋肉の緊張を高める働きがあるため、日ごろから不安や緊張、ストレスを感じている方が肩こりを訴えるのはこのためです。
では肩こりは温めるのと冷やすのとどちらの方が効果的なのでしょうか?
温めることで得られる効果とは
結論から言うと、肩こりは温める方が効果的です!!
温めることで血管が拡張し血流が促されます。
血流が促されると、筋肉に必要な酸素や栄養素が供給されるので筋肉は柔らかい状態に戻ることができます。
更に血流が良くなることで疲労物質などの老廃物も排出されるので疲労の回復にも繋がります。
また、血流が良くなると白血球の免疫機能が高まり、風邪や病気の予防や改善にも繋がります!
基本的に慢性的な症状(3ヶ月以上続く症状)は温める方が効果的ですので積極的に温めましょう!
冷やすことで得られる効果とは?
とは言っても温めることで症状が悪化してしまう場合もあります。
冷やすことで得られる効果としては、血管を収縮させ内出血や腫れなどの炎症を最小限に食い止めることができます。
ですので、急性期のお怪我(打撲や捻挫、肉離れ)は冷やした方が効果的です。
肩こりも冷やした方が気持ちが良いと思う方も中にはおられるかもしれませんが、冷やすことで血管が収縮し血流が悪くなると筋肉自体は硬くなってしまうので肩こりには適していません。
肩こりに効果的な2つのストレッチ
まとめ
いかがでしたか?
これからの季節は冷房により身体が冷えきっていたり、シャワーだけで済ませてしまう方も多いと思います。
しかし、暑い夏だからこそ冷たい飲み物や冷房で冷えてしまい肩のこりや不快感など肩こりの症状を感じやすくなりますので、ご自宅で今日からすぐに出来る入浴やストレッチで血流を改善していきましょう!