五十肩ってどんな症状がでるの?
五十肩と言っても症状は様々ですが、代表的なものとして挙げられるのは急に何の前触れもなく鋭い痛みから始まります。
時には指先にまで痛みやしびれを感じることもあります。
発症してからしばらく日にちが経つと痛みは鋭い痛みから徐々に鈍い痛みに移行していきます。
初期は鋭い痛みのために動かせない状態が続きますが、痛みが鈍い痛みに変わってからも肩の関節の可動域の制限が残ってしまいます。
ただ多くの方が腕が上がらなくなったら五十肩や四十肩になってしまったと間違った認識をされている方が多いのが現状です。
では五十肩以外にもどのような時に腕は上がらなくなるのでしょうか?
腕が上がらない原因とは?
五十肩以外にも腕が上がらなくなる原因として考えられるのが肩甲上腕リズムの乱れです。
人が腕を上げる時には腕の骨(上腕骨)と肩甲骨が異なった角度で動きます。
これを上腕肩甲リズムと言います。
肩甲上腕リズムとは具体的に言うと、上の図のように腕を身体の横から30度ぐらいまで上げる(外転させる)時は、肩甲骨と肋骨の間の関節(肩甲胸郭関節)の動きはほとんどありません。
ここまでは肩と腕をつなぐ関節(肩甲上腕関節)だけで上げられます。
腕を30度~90度まで上げる時は、肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動きが2:1の割合で動きます。
90度からさらに腕を上げる時は、肩甲上腕関節の動き1:肩甲胸郭関節の動き1の割合になります。
このように、腕の動きには肩甲骨の動きも伴っているのです。
この肩甲上腕リズムが乱れてしまうと腕が上がりにくくなります。
リズムが乱れる原因として肩甲骨の周りにある筋肉が関連します。
腕を上げるという動作でも多数の筋肉が連動して腕を上げています。
この筋肉に疲労が蓄積し硬くなってしまうとスムーズに動かなくなり結果、肩甲上腕リズムが乱れ腕が上がりにくくなります。
この症状は肩こりなどでも起こりうる症状ですので、肩が上がらない=五十肩ではありません。
まとめ
いかがでしたか?
腕が上がらないからといって全てが五十肩というわけではありません。
今回のブログでお伝えしたように、肩の周りの筋肉によって腕が上がりにくくなっている場合があります。
腕が上がりにくいという症状も適切な処置を行わないと慢性化してしまいます。
このような症状でお困りの方は一度当院にご相談下さい!