温めた方が良い症状とは
前回『冷やした方良い症状』とは炎症が起こっている症状だということをお伝えしましたが、『温めた方が良い症状』とは炎症のない痛みに対してです!!
痛みがあっても、腫れや熱感・発赤・機能障害がなければ冷やす必要はありません。
基本的にはお怪我(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)をされてすぐは冷やすことが大事ですので、それ以外の痛みは温めるべきだと言えます。
特に肩こりや腰痛、足の痺れ、膝の痛みなどほとんどの痛みがトリガーポイント(痛みや痺れの引き金になる筋肉のしこり)が原因ですので、温めて血流を改善させることが大切です。
温める症状
・肩こり(肩こりからくる頭痛や歯痛、耳鳴りも含む)
・腰痛(ぎっくり腰は痛みのでている部分に腫れや熱感がなければ)
・坐骨神経痛やヘルニアによる痺れや痛み
・寝違え(痛みの出ている部分に腫れや熱感がなければ)
・五十肩(炎症期である夜間痛や安静時痛がなければ)
・肘や手首の痛み
・ばね指
・膝やアキレス腱、足首や踵の痛み(捻挫・打撲がなく、腫れや熱感がない場合)
・こむら返り
温めることでどんな効果があるの?
温めることで血管が拡張し、血流がよくなります。
筋肉はそもそも周りにある毛細血管の血液から酸素や栄養素を供給されることで柔軟性のある良い状態を維持しています。
しかし、同じ姿勢の維持や同じ動作の繰り返しにより特定の筋肉を収縮させることで、収縮した筋肉が周りの毛細血管を圧迫し、血流が減少した結果筋肉が虚血状態になりトリガーポイントが形成されます。
また、筋肉が損傷した場合損傷した部分が腫れますが、その腫れ自体が周りの血管を圧迫することで虚血状態になりトリガーポイントが形成されます。
ですので、血流を改善することで筋肉に必要な酸素や栄養素を供給することが痛みや痺れといった症状を改善していくことに繋がるのです。
温め方とは
温め方には色々な方法がありますが、その中でもお風呂は毎日入るものなのでお風呂での温め方についてお伝えしたいと思います。
筋肉に対して効果的な温度は38~41度といわれています。
この温度は、血管を拡張させたり筋肉がゆるみリラックスできている状態で自律神経の副交感神経が働きます。
42度以上になると交感神経が優位になり、血管を収縮させ筋緊張を高めてしまうため注意が必要です。
浸かっている時間としては、身体の深部まで温まろうと思うと最低10分は浸かるようにしましょう。
臓器までしっかり温める場合は20分間浸かると良いです。
長時間浸かる為、湯船の高さは胸下(みぞおち辺り)にし、心臓に負担がかからないようにしましょう。
水分補給も忘れずにして下さい!!
まとめ
筋肉からの痛みでも、冷やすことは何となく分かっていても温めることは意外と知られていないことが多いように感じます。
「えっ!?その症状は温めるんだ!!」
と思うような症状もあったかと思いますが、『温めた方が良い症状』にも記載していますように、炎症がなければ温めることが大事です。
これからますます寒くなってくると筋肉からの痛みが出やすくなりますので、ぜひ今日から温めることをしてみて下さい!!
本日もブログを読んでいただき有難うございました。