テニス肘とは
肘には外側に外側上顆という部分があり、腕の使い過ぎや指の使い過ぎなどによって外側上顆に負担が蓄積され、筋肉の変性や骨膜の炎症が起こり痛みを引き起こしてしまいます。
これをテニス肘、正式には外側上顆炎と言います。
テニス肘と名前がついている通り、テニスをされている方に多く起こります。
テニスをする際ボールの勢いに負けないように手首を固定する必要があるので、筋肉に過剰なストレスが継続的にかかることで痛みを出してしまいます。
この外側上顆炎は日常生活でも生じることがあります。
例えば、デスクワークをされている方や介護をされている方。
キーボードでタイピングをされていると指や手首をよく動かします。
介護では介助で人を抱えたり、頭や足などを支えたりと手首を固定します。
これらの動きで使う手指、腕についている筋肉は外側上顆にほとんどが付着しているので痛みを引き起こしてしまうのです。
・物をつかんで持ち上げる
・蛇口をひねる
・ペットボトルのキャップの開閉
・タオルを絞る
・ラケットを振る
・タイピングをする
などで症状が出てきます。
本当の原因は?
テニス肘(外側上顆炎)を根本的に治すためには原因を突き止めないといけません。
骨が痛い感じがする方も多くおられますが、本当の原因は筋肉なのです。
筋肉をデスクワークやお仕事、テニスなどで酷使し続けてしまうと筋肉には疲労物質が溜まってきます。
疲労物質が溜まると筋肉には酸素や栄養素が取り込まれにくくなり、酸欠・栄養素不足になってしまます。
その結果筋肉は硬くなってしまい、外側上顆の付着部の所が引っ張られすぎて痛みが出てくるのです。
なので原因になっている筋肉に酸素や栄養素を取り入れて柔らかくしていく必要があります。
ここで重要となる筋肉が前腕伸筋群です。
その中でも長・短橈側手根伸筋ですので、この筋肉を治療しいくとしっかり治っていきます。
まとめ
名前からテニスされている方になりやすいと思われがちですが、実際はデスクワークや腕、指を使うお仕事をされている方にでも起こってくる症状です。
原因になっている筋肉(前腕伸筋群)を治療する必要があります。
肘の外側が痛いなとお困りの方は是非一度ご相談下さい。