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多裂筋は背骨についている小さな筋肉ですが、腰部だけ大きく太い筋肉として存在しています。 多裂筋は身体を反る動作や片側に身体を倒す際に働く筋肉です。
また、多裂筋は姿勢維持筋(インナーマッスル)として重要な役割を担っています。背骨は一つ一つの骨が積み木のように重なっています。なので、安定性に乏しく、靭帯や筋肉で安定性を補強しています。その代表的な筋肉が多裂筋です。
多裂筋が腰痛を引き起こす状態とは、多裂筋の筋肉内にトリガーポイントという痛みやしびれの原因であるシコリが出来ている状態です。筋肉は血管から酸素や栄養素をもらって伸びたり縮んだりしていますが。筋肉に負担がかかり続けると筋肉は太くて硬い状態になります。(力こぶをいれた状態)
その状態が長時間続くと筋肉内にトリガーポイントを発生させます。トリガーポイントはトリガーポイントが発生した場所に痛みを出現させることはもちろん、関連痛といって、トリガーポイントの発生した場所以外にも痛みやしびれ、だるさのような症状を発生させます。
図は多裂筋のトリガーポイント由来の痛みの場所や関連痛領域 (腰の上部や下部の痛みやお尻や太もも後面の痛みやしびれ、だるさ。お腹側の痛みや違和感)
多裂筋は姿勢保持筋なので、座った姿勢や立っている姿勢では常に負担がかかっている状態です。特に不良姿勢(片足に重心をかけて長時間立っているなど)では、背骨がより不安定な状態になるので、姿勢保持筋の多裂筋には過度なストレスが加わります。 そのようなストレス下で長時間の仕事や、生活をしていると知らぬ間に多裂筋には疲労が蓄積し、トリガーポイントを発生させます。
多裂筋の腰痛の特徴として、背骨の中心部に痛みを感じます。痛みの場所は腰とお尻の境目あたりにに出現することが多く、よく「腰骨の中央が痛い!」とおっしゃる方も多いです。それは多裂筋が背骨の際に付いているため、「背骨が痛い」と感じてしまいます。。また、関連痛として、お尻や太もも裏、お腹側まで痛みやだるさ、違和感を感じることがあります。
多裂筋は背骨の直ぐ際に付いていますので、高度な触診技術がないと骨を圧迫していまい、新たな痛みを出現させてしまう可能性があります。なので、腰骨と筋肉の境目をしっかりと触り分け多裂筋にピンポイントで刺激を行う必要があります。
当院では施術の技術研修はもちろんのこと筋肉を正しく触り分けするために体表解剖の研修を多く取り入れています。 腰部多裂筋は分厚い筋肉なので、施術だけでなく鍼施術やハイボルト施術も大変効果的です。
ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因の腰痛だと思っている場合でも実はこの多裂筋が原因なこともよくあります。 頑固な腰痛でお困りの方も一度当院にご相談ください。
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