グロインペイン症候群ってなに!?
2025/02/24 | カテゴリー:スタッフブログ
股間節の周辺に痛みがあり、病院や整形外科に行くとグロインペイン症候群と診断されたことのある方もおられるとおもいますが、診断名だけ告げられて実際どのような症状でどのような治療が必要か理解されていない方が多いように感じます。
今回はグロインペイン症候群のことを正しく理解し少しでも早期回復に役立てて頂ければと思います。
グロイン症候群は別名「鼠径部痛症候群」と言います。
その名の通り鼠径部の痛みの総称です。原因には恥骨結合炎や内転筋腱障害、筋膜炎、腸腰筋の機能障害など様々な原因のことをまとめてグロインペイン症候群といいます。
特にサッカー選手に多い症状で、原因としてキック動作での股関節の運動の繰り返しや走ったり止まったりという股関節に過度なストレスが多く加わるスポーツに見られます。
症状が出やすい要因として、股関節周りの筋力バランスや可動域が悪いや体幹の安定性が悪いため、片側の足に負担が加わりやすい等もあります。なのでグロインペイン症候群の治療とは別に体幹や柔軟性、筋力の向上も再発を予防するためには必要となってきます。
なぜ様々な原因があるグロインペイン症候群という総称で診断されるのか!?
前述した通りグロインペイン症候群には様々な原因があります。しかし、なぜグロインペイン症候群という症状名で診断されるのでしょうか?
その理由はレントゲンでの診断に頼っているからです!!
どういうことかというと現在の日本の検査の支流は画像診断です。特にレントゲン検査が多く用いられています。
レントゲン検査は時に診断に非常に大切ですが、レントゲンは骨の異常しかわかりません。
筋肉や靭帯といった組織は画像では写りません。画像で診断出来ないとどのような診断の仕方になるかというと…。
「レントゲン検査をして骨に異常はない。たぶん筋肉の痛みだと思う。サッカーをしていて股関節に痛みがあることを考えると…グロインペインでしょう!!少し練習を休んで様子を見て下さい。とりあえず痛み止めと塗薬を処方しておきます。」
こんな感じで説明を受けます。
実際に筋肉が原因かどうかは股関節の動きや触診を用いれば原因が分かることがほとんどです。
グロインペイン症候群の本当の原因は筋肉です。特に腸腰筋や大腿直筋というキック動作の時に使用する筋肉です。
グロインペイン症候群の痛みの特徴は走り始めや身体を起こす際、キック動作で痛みが誘発されます。
動作とは筋肉が伸び縮みしたすることにより起こります。なので動作で痛みが増すということは筋肉に原因があることがほとんどです。
キックをする際には特に腸腰筋と大腿直筋という筋肉に負荷が多くかかります。この筋肉は股関節を通るようについています。
股関節はよく動く関節ですので、ここを通る筋肉そしてキックによく使う筋肉に多く負担がかかるのです。
グロインペイン症候群の症状を解消しようとすると筋肉にアプローチしないと症状は解消しません。アプローチとは手技治療や鍼治療、ハイボルト治療などです。股関節を通る筋肉は沢山ありますが、原因筋をしっかり触り分けて治療を行うことで治りにくいとされているグロインペイン症候群の症状も解消します。
股関節の痛み、またはグロインペイン症候群と診断されてお困りの方は京都平川接骨院にご相談下さい!!