ぎっくり腰の患者様からよく「コルセットはしておいた方が良いですか?」と聞かれることがありますが、
一概に良い悪いは決めれません。
なぜなら判断の基準になるのは痛みの程度と生活環境によって変わるからです。
では、どのように良し悪しを判断するのでしょうか…
1、コルセットをした方が良い場合
コルセットをした方がよいのは寝た状態から起き上がることすら困難で、仕事や家事などで動かざるを得
ない環境にいる場合です。
これはぎっくり腰の原因であるトリガーポイントが痛みによってさらに筋肉の緊張を引き起こすからです。
トリガーポイントは痛みにより筋緊張を強め、筋緊張により血行不良を起こします。
血行不良が起こると痛みの神経を刺激する発痛物質が作られ、また痛みの感覚が強くなってしまうという
悪循環に陥るのです。
ですので、どうしても仕事などで無理やり痛みを我慢して動かさなければならない場合にその時だけコル
セットを着用するようにしてください。
2、コルセットをしない方が良い場合
上記の説明では無理やり動かす場合に注意するようお伝えしました。しかしここで注意しなくてはならな
いのは全く動かない方が良いという訳ではないということです。
少し矛盾しているように思うかもしれませんが、実は筋肉は動かさなければ血流は良くなりません。一度
トリガーポイントになってしまうと筋肉は、血行不良により
酸欠状態、栄養不足状態になって弛緩しなくなるのです。
ですので、早く治すためには急激な痛みが出ない範囲でゆっくりと動かす事が重要になってきます。そう
しているうちに筋肉には新しい酸素や栄養素を含んだ血液が入っ
ていき痛みも改善していきます。
力仕事などの腰に大きな負担をかけざるを得ない時以外はコルセットを外し少しずつ動くようにして下さい。
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西向日院 梁川