ふくらはぎの肉離れでお悩みの方必見!!
2025/02/16 | カテゴリー:スタッフブログ
スポーツ外傷で肉離れは非常に多いケガです。
今回は肉ばなれ(特にふくらはぎ:腓腹筋)について説明させて頂きます。
肉離れは身体の至る所でおこります。特に太ももの裏(ハムストリングス)、ふくらはぎ(腓腹筋)、太ももの前(大腿四頭筋)、太ももの内側(内転筋)に起こることが多いです。その中でふくらはぎの肉離れは全体の約25%と非常に高い割合で起こるとされています。特にふくらはぎの肉離れは30代~40代の中高年に多くこの年代は全体の40%を占めるといわれています。ふくらはぎの肉離れが多い種目はテニスやバトミントンで、小刻みのステップが多い競技に多く発生するとされています。
まず肉ばなれの発生する場所のほとんどが「筋腱移行部」というところです。筋腱移行部とは筋線維と腱線維の交わるところです。ふくらはぎの筋肉は最終的に踵に付着しますが、踵に付く前にアキレス腱という硬い線維になります。アキレス腱といわれると一般的には踵のすぐ上の部分の硬い部分を指します。アキレス腱は踵のすぐ上の部分だけだと思われていますが、実はアキレス腱の線維はふくらはぎの中央部分あたりまであります。筋肉に比べて腱の線維は非常に硬いので筋肉と腱の交わるところは柔軟性が非常に乏しくなります。なので急なストレスがその部分に加わると腱の線維に比べて脆弱な筋肉の線維が損傷してしまうのです。また肉離れが起こるときに多いのは「遠心性収縮」という力の加わり方をしているときです。遠心性収縮とは筋肉は縮もうとしているが引き伸ばされている状態のことです。筋肉は縮むと引き伸ばされるという拮抗した動きを強いられているので多くの負担が加わります。例えばテニスで相手のレシーブが自分の予想していた場所と違う場所に返ってきたとします。身体はレシーブが返ってくると予想しているところに動こうとしています。しかし、そこで予想とは違うところにボールが飛んでくると身体は一瞬にして違う動きを強いられます。急に反対の動きを強いられた筋肉で起こっていることが「遠心性収縮」です。
では皆さん肉離れが起こるかというともちろんそんなことありません。なぜ肉離れが起こる人と起こらない人がいるかというと筋肉の柔軟性の欠如と左右の筋力バランスの違いです。急な動作でも筋肉の柔軟性がある人は筋肉がしっかり伸びてくれるので損傷が起こりにくいです。また肉離れが良く起こる人は筋肉内にトリガーポイントという筋肉のシコリが出来ていることが多いです。トリガーポイントは普段の生活の筋肉への過負荷やケア不足で発生することが多く、トリガーポイント自体から痛みを出すこともあります。トリガーポイントは前述した通り筋肉内のシコリですので硬いです。トリガーポイントがあるとそれだけで柔軟性が低下しますので肉離れのリスクは非常に高くなります。左右の筋力バランスのとても重要です。テニスやバトミントンなどはもちろん両足を使います。左右の筋力に差があると同じように使用していても筋力の少ないほうに負担が加わります。また蹴り出しの際などは筋力の強い足の方に筋力の弱い足が合わせようとするので多くの負担がかかります。
ではもし肉離れを発症してしまったら、まずはアイシングと固定を施します。これは二次的な損傷を防ぐためでもあります。損傷を起こした直後は組織内の血管も損傷するため出血がおこり、腫れたり炎症を起こしたりします。冷やすことにより血管を収縮させ出血を抑えるとともに炎症細胞の活動を低下させます。そして圧迫することで筋線維の損傷部位を近づけ筋線維の配列を早く且つ正しく配列させる作用があります。腫れが広範囲に広がると健康な細胞も腫れで圧迫してしまいますので、細胞が酸素不足や栄養不足になって死んでしまいます。なので、アイシングや固定は早急に行うことが大切です。もう一つ大事なことは痛みを早く取り除くことです。痛みという感覚は長く続けば続くほど「痛みの悪循環」が起こります。痛みの悪循環とは、痛みを感じると交感神経という神経が興奮します。交感神経が興奮すると血管を収縮させてしまいます。その結果、筋肉に酸素や栄養素が運ばれにくい状態になります。その状態が続くと筋肉から痛みの物質が発生します。痛みを早く取り除かないと痛みの悪循環が回り続けてなかなか痛みが取れなくなります。当院では肉離れでも早期から治療を開始します。鍼治療やハイボルト治療といった治療は炎症を抑えたり、痛みを早く取り除く効果があります。早く適切な治療を行うことにより痛みの悪循環を発生させないこととトリガーポイントを生み出さない効果が有ります。トリガーポイントは肉離れの再発の原因にもなります。適切な治療は痛みを早く取り除くとともに再発の予防にも繋がります。
肉離れを発症してしまってお困りの方!肉離れを良く再発される方!!筋肉の張り間がなかなか取り除けない方!!!京都市平川接骨院に一度ご相談下さい。
平川接骨院 佐野哲也