梨状筋症候群
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梨状筋症候群とは?

梨状筋症候群には、骨盤内にある梨状筋とその下を通る坐骨神経が関係しています。
長時間のデスクワークやスポーツでの過度な筋肉使用により、梨状筋が緊張し硬直することで、坐骨神経が圧迫・刺激され、痛みやしびれが生じる状態を梨状筋症候群と呼びます。
梨状筋症候群と坐骨神経痛は似た症状を示すことがありますが、その原因と治療法は異なります。

「梨状筋症候群」 〜 症状の原因

梨状筋症候群の主な原因は、梨状筋の緊張や痙攣です。長時間のデスクワーク、スポーツによる過度な使用、不適切な姿勢、股関節の異常などが要因となります。
一般的には、これらの要因により梨状筋が硬直し坐骨神経に圧迫がかかり痛みを引き起こすと考えられています。
しかし、梨状筋症候群の痛みの本当の原因は硬直した筋肉内のトリガーポイント（しこり）にあります。

「梨状筋症候群」 〜 本当の原因は?

日常生活での長時間のデスクワークや不良姿勢が梨状筋周辺の筋肉に負担をかけ、柔軟性を奪います。

柔軟性の喪失により、血流が滞るようになり、酸素や栄養が不足することで
筋肉内にトリガーポイント（しこり）が発生します。これが痛みやしびれを引き起こす要因です。

トリガーポイントには、発生箇所に痛みが生じる場合と、離れた部位で痛みが発生する場合（関連痛）の2種類があります。関連痛の場合、痛みの発生箇所とトリガーポイントが異なるため、神経や骨によるものと誤解されることがあります。

梨状筋症候群改善のためのストレッチ

梨状筋に効果的なストレッチを2つご紹介します。

梨状筋のストレッチ ①

• 仰向けになって、左足首を右膝に乗せます。
• 両手で右膝の下付近を掴み、胸に近づけます。

この状態を20〜30秒保ってから、反対も同様に行いましょう。

梨状筋のストレッチ ②

• 右膝を左足の前に来るように曲げます。
• 左足をゆっくりと後方にスライドさせて伸ばしていきます。
• この状態を20〜30秒間キープします。可能なら、胸を垂直になるように伸ばすとより効果的です。

上記のストレッチに加えて、お風呂やサウナなどで身体を温めると痛みを軽減させることができます。