【厚着で姿勢が崩れる？冬に増える猫背と肩こりの意外な関係】

■ なぜ冬は猫背が増えるの？厚着の“意外な落とし穴”

冬になると猫背が増える大きな理由は、
服の重さ・厚さが体の動きを制限してしまうから です。

① 重ね着で肩まわりの動きが悪くなる

厚手のニット、インナー、シャツ、コート…と重ねるほど、
・肩関節の可動域が狭くなる
・肩甲骨が動きづらくなる
という状況になります。

肩甲骨が動かないと、背中全体の筋肉が固まり、自然と猫背姿勢に…。

② マフラーやフードが首を固定してしまう

首まわりにボリュームがある服は、
・あごが前に出る
・首の動きを止めてしまう
・肩がすくむ
といった悪姿勢を引き起こします。

この “肩をすくめる姿勢” が長時間続くと、
肩こり・首こりの原因になるトリガーポイントが生まれやすくなります。

 ③ 寒さで筋肉が無意識に緊張する

公式HPでも解説している通り、筋肉は冷えると硬くなりやすく、血流も低下します。
冷え＋厚着で動きが減ると、
筋肉のこわばり → 血流低下 → 痛みや重だるさ
という悪循環に入りやすくなります。

■ 厚着による“肩こり・首こり”は筋肉の硬さが関係

厚着によって姿勢が崩れると、特に以下の筋肉が硬くなりやすいです。

• 僧帽筋（肩の上にある大きな筋肉）
• 肩甲挙筋（首の付け根）
• 胸の筋肉（大胸筋）
• 背中の筋肉（広背筋）

これらの筋肉が硬くなると、肩の動きがさらに悪くなり、
「肩が上がらない」「首が回らない」「肩から上半身が重い」 などの症状が出てきます。

特に、僧帽筋のトリガーポイントは頭痛の原因にもなりやすく、
冬に頭痛が増える方も厚着姿勢が影響していることがあります。

■ 冬の猫背・肩こりを防ぐセルフケア

① 肩甲骨をゆっくり動かすストレッチ

コートを脱いだ後などに、
「肩を大きく回す → 肩甲骨を寄せる → 反対に開く」
これを10回程度行うだけで、胸・肩の筋肉のこわばりが軽減されます。

② 胸のストレッチで猫背をリセット

胸の筋肉（大胸筋）が硬くなると、肩が内に巻き込み猫背が固定されます。

壁に手を当てて、体をゆっくり反対側にひねるストレッチが効果的です。

③ 厚着しすぎない工夫

・インナーを“薄くて暖かい素材”に変える
・首元を温めると全身も暖まりやすい
・風を通しにくいアウターを活用
など、重ね着の枚数を減らすだけでも姿勢が改善しやすくなります。

■ まとめ：冬こそ「姿勢のケア」が必要な季節

冬はどうしても厚着になり、体がガチガチに固まりやすい季節です。
厚着そのものが悪いのではなく、
「厚着で動きが減る → 筋肉が硬くなる → 猫背・肩こりが起こる」
という流れが問題です。

姿勢の崩れは放置すると慢性化しやすいため、
・普段の姿勢を意識する
・こまめに肩や胸をストレッチする
・厚着しすぎない工夫をする
といった対策がとても大切です。

冬の肩こり・首こりがつらい方は、ぜひ早めのケアを心がけてくださいね。

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