骨盤矯正がすぐ戻る理由
「骨盤矯正で腰痛根本改善」「骨盤が歪んでいるから腰痛が起こる」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
骨盤がゆがむと腰痛になるというのはいかにもという感じがするのですが、事実としてそういった方たちの殆どが腰痛を繰り返しています。
「骨盤矯正をしてもすぐに腰痛が戻ってしまう」という声も現場では沢山耳にするのです。
では、そもそも骨盤が歪んでしまう原因は何なのでしょうか?
実はというと、骨盤を動かすために周りに沢山ついている大きな筋肉がこのゆがみの原因なのです。なぜなら骨盤を動かすにはこの筋肉を収縮させる必要があります。
そして、この筋肉を収縮させるためには脳から命令を送らなければなりません。
今その場で骨盤だけを動かそうと思っても脳から骨に運動させる神経はいっていないため、筋肉の影響なくして骨盤だけがゆがむことはないのです。
また、ゆがんでいるという状態は常にその状態にあるということなのですが、これは骨盤をゆがましている筋肉が収縮したままになっているということなので、
骨盤のゆがみを治すにはこの収縮して固まってしまった筋肉をもとの柔らかい状態、力を抜いた状態にしなくてはならないのです。
残念ながら骨盤だけを矯正しても、骨盤をゆがませるように収縮し、引っ張っている筋肉を治療しなくては、またすぐに矯正された骨盤は筋肉によって元に戻されてしまうのです。
腰痛に対する効果的な治療
骨盤矯正がすぐに戻る理由はご理解いただけたと思います。続いては、腰痛に対する効果的な治療法です。
いきなりですが、今もし「骨盤から痛みが出ている」とお考えの方は、まず自分が痛みを感じている場所を押してみてください。
おそらくゴリゴリと硬くなっていると思います。
実はこの痛みが出ている方の硬くなった部分は筋肉のしこりなのです。
骨というのは外から圧を加えたとしても、折れてもいないかぎり痛みなど出ません。
また、骨がゆがんで痛みが出るなら誰しもが腰を屈めたり、反ったり、捻ったりするだけで痛みが出るはずですし、腰が曲がったままのご老人の方でも腰痛がない方もいらっしゃいます。
要するに重要なのは腰痛は骨である骨盤ではなく、骨盤をゆがませている筋肉に原因があるということです。
そしてこの筋肉が痛みを起こす際は、使い過ぎや使わなさすぎにより血行不良が起こり、中で痛みの神経を刺激する発痛物質というものが作られています。
そのためこの筋肉の痛みを取り除くには、発痛物質を血液中に流すために筋肉の血流を改善しなくれはなりません。
血流を改善していくには、筋肉に対して適切な手技治療が必要です。その一つに虚血圧迫という手法があります。
これは、まず痛みを引き起こしている原因の筋肉を圧迫し、わざと一時的にその部分の血流を遮断します。
そして、そこから圧迫を取り除くと、同時にとどまっていた血液が一気に流れだします。これを繰り返し行うことで血流は改善し、それとともに発痛物質も流れ、結果として痛みは取れていきます。
ただしこれは専門家が筋肉の状態に合わせて加減をしないと、かえって筋肉を傷め症状を悪化させてしまいかねないので専門の治療院へ行かれることをお勧めします。
また更に、筋肉に対して当院では鍼治療やハイボルテージ治療といった筋肉の症状に対して効果的な治療も行っているので、お困りの方はぜひご相談ください。
まとめ
骨盤矯正がすぐに戻ってしまう理由と腰痛の原因は骨盤から出ているのではなく筋肉だということはご理解いただけましたでしょうか?
腰痛の治療ではその場限りの対処ではなく、それを繰り返さないための根本的な治療が大切です。
これからも正しく腰痛を理解し、痛みのない生活をサポートできるように皆様に様々な情報をお伝えしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
本日もブログを読んでいただき有難うございました。