坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは一般的に(整形外科などでは)腰やお尻、太ももの後ろを通る坐骨神経が拘縮した筋肉などに圧迫され痛みや痺れを引き起こすものと言われています。
しかし、現在この坐骨神経痛には様々な原因があると考えられています。
その中の一つには坐骨神経とほぼ同じ走行の筋肉から痛みを引き起こすというものです。
実際に神経の圧迫が原因と考え骨盤矯正や腰椎の牽引、手術をしても改善しない方は沢山いらっしゃいますし、神経の圧迫は痛みを生じさせないということが最新の痛みの生理学によっても明らかになっています。
そこで、坐骨神経痛の真の原因となる筋肉のこわばりや拘縮を柔軟性のある状態にしなくてはなりません。
その中でもとくに中臀筋というお尻の筋肉や太ももの裏にあるハムストリングスという筋肉などからの痛みが出る事が多いため今回はこれらの筋肉に対してのストレッチをお伝えしたいと思います。
坐骨神経痛に効くストレッチとは?
中臀筋のストレッチ
1まず床に座りあぐらをかきます。
2伸ばしたい方の脚をそのままにして、反対の脚はほとに開きます(お姉さん座りのような形)。
3出来る限り痛みが出ない程度で腰を反りおへそを前に出します。
4そのままおへそが痛みのある方(あぐらをかいている方)の膝に向くように腰を捻ります。
5最後にその膝に向いたおへそを膝に近づけるよう腰を曲げていきます。
痛みのある方のお尻に伸びる感覚が出れば大丈夫です。
ハムストリングスのストレッチ
1まずソファーやベッドなど脚を伸ばせる所に座ります。この時足の裏が床につくように座ってください。
2伸ばしたい方の脚座っているところに乗せ、軽く膝を伸ばします。この時膝は無理に伸ばさず、腰がギリギリ曲がらない程度で結構です。
3腰を反り、おへそを伸ばしたい方(上に乗せている方)の膝に向けます。
4そのままおへそを膝に近づけるように腰を曲げていきます。
痛みのある方の太ももの裏が伸びる感覚が出れば大丈夫です。
これらのストレッチは必ず痛みが強く出ない程度で行なってください。気持ちいい感覚がベストです。
また反動はつけずゆっくりと呼吸をしながら脱力してするようお願いします。
ちなみにいつやっていただいても結構ですがお風呂上がりなど身体が温まった状態でやるのが最も効果的です。
まとめ
少し難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんがこれができれば治療後の効果を維持したり、症状改善にも繋がります。
そして、痛みがないときにもやっておく事で予防にもなりますので、是非毎日の習慣として継続的に実践してみてください。