ランナー膝とは
ランナー膝(ランナーズニー)とは名前も通りマラソンランナーに多く発生する症状です。
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)とも言われてします。
腸脛靭帯とは、骨盤の骨から太ももの外側を通り脛に付着する筋膜の線維束(少し固いゴムバンドの様なもの)です。
主に体重が掛かった際に骨盤と足を安定させる働きがあるため、ランニングや登山等で足の外側に体重がかかる動作が多いと腸脛靭帯が張った状態になってしまします。
その結果、繰り返しの膝の曲げ伸ばしの動作で太ももの外側と擦れて摩擦を起こしてしまったり、付着部でもあるスネに炎症を起こしてしまうことで膝の外側に痛みが生じます。
ランナー膝の痛みの原因は??
腸脛靭帯炎と聞くと靱帯が原因なんだと思いがちですが、実は靱帯ではなく他にも原因があるのです。
その原因とは筋肉なのです!!
そもそも炎症とは発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害(炎症の5徴)のあるものです。
急性期による炎症は24~72時間と言われていますので受傷直後~3日目までといわれています。
走った後、3日以上経過しても痛みが取れないのは炎症だけが原因ではないのです!!
腸脛靭帯には大腿筋膜張筋という骨盤の筋肉や大殿筋というお尻の筋肉が付着しています。
大腿筋膜張筋は歩く際や走る際に足を前に降り出す作用があります。そして、中殿筋や小殿筋といったお尻の深部にあ
る筋肉と共に骨盤が左右にぶれないように安定させるためにとても重要な働きをしています。
大殿筋は足を後ろに出す際に働くので、ランニングでの蹴り出す動作や登山で坂道を上る際に使います。
ランニングでは片足での着地となるため、骨盤がぶれないように安定させる大腿筋膜張筋や大殿筋、中殿筋、小殿筋に負担がかかります。これらの筋肉が負担の蓄積により硬くなると、腸脛靭帯自体も緊張してしまうためより摩擦が起きやすくなってしまいます。
また、腸脛靭帯の下には外側広筋という太ももの筋肉も走行しているため、外側広筋の緊張も腸脛靭帯炎の原因の一つになります。
これら筋肉の緊張は放っておくとやがて痛みの原因(トリガーポイント=痛みの引き金になる筋肉の硬さ)となるため、痛みを出さないためにも痛みを早く取り除くためにも筋肉の柔軟性を取り戻すことが重要になってきます。
まとめ
いかがでしたか?
膝の外側が痛くてレントゲンを撮っても異常がなく痛みが続く方は筋肉が原因です!!
またマラソンをする方だけがなる症状ではありません。よく歩く方にも起こる症状です。
もし症状がなかなか改善しなくてお困りな方は是非一度平川接骨院にお越しください。