交感神経と副交感神経の働き
自律神経とは、身体の働きを調整する神経のことで、
交感神経と副交感神経から成り立っています。
人間の身体は緊急事態になると、戦闘態勢となります。
すばやい反応をしなければならないので身体は活発に動き出します。
その際の身体の反応として、心臓の動きは早くなり、筋肉や脳に酸素や栄養を供給しようとします。
その他には眠気が無くなったり、呼吸がはやくなる、末梢血管が収縮し、手足は冷たくなる等、様々な反応が起こるのです。
これが【交感神経】のはたらきです。
続いて、【副交感神経】の働きは、基本的には交感神経の反対です。
戦闘態勢ではなくリラックスモードの際に働く神経です。
ただ、副交感神経が優位になると、消化器は活発になります。
戦闘態勢にはいった時に備え、栄養を蓄えるためです。
この自律神経の反応は人間にとって必要な反応ですが、戦闘態勢の状態を長時間保つと当然身体は疲れ切ってしまいます。
エネルギーがなくなってしまった身体にさらに負担をかける事になります。
しかし、様々なストレスにより交感神経は優位になりっぱなしの状態となり、
頭痛を引き起こしたり、眠れない状態が続き、身体にも心にも負担がかかってしまうのです。
痛みとストレスの関係
ストレスがある状態は交感神経が働いている状態です。
この交感神経には、血管を収縮させる働きがあります。
腰痛や肩こり等、筋肉が原因とされている症状には自律神経の働きが大きく関係します。
筋肉は、血液から供給される”酸素”や”栄養素”をエネルギーとしています。
このエネルギーがしっかりと送られることによって、姿勢を維持したり様々な動作を行なう事ができているのです。
しかし、ストレスによって交感神経が興奮し、
血管を収縮させ血流が悪くなると そのエネルギー自体が運ばれず、
そして疲労物質も流されずにそこから腰痛や肩こりの原因となる ”痛み”が発生するのです。
これがストレスと痛みの関係です。