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腸腰筋は背骨の下の方と骨盤(胸椎下部と腰椎からと骨盤内側)から股関節の内側についている筋肉です。 腸腰筋は、背骨の下の方から股関節の内側に付く【大腰筋と小腰筋】と骨盤内側から股関節内側に付く【腸骨筋】に分かれます。 3つの筋肉何れも股関節を曲げる(膝をお腹の方に近づける動き)と骨盤の前傾の動き(お腹を突き出す)に関与します。
腸腰筋が腰痛を引き起こす状態とは、トリガーポイントという筋肉内のシコリができている状態です。 筋肉は血管から酸素や栄養素をもらって伸びたり縮んだりしていますが、筋肉に負担がかかり続けると筋肉は太くて硬い状態になります。(力こぶを入れた状態) その状態が長く続くと筋肉内にトリガーポイントを発生させます。
トリガーポイントはトリガーポイントが発生したポイントに痛みを発生させることはもちろん、関連痛というトリガーポイントの発生したポイント以外にも痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
図は腸腰筋にトリガーポイントが発生した時の代表的な腰痛が出現するポイントと関連痛を引き起こすポイントとなります。(図は右の腸腰筋にトリガーポイントが発生している)
図からもわかるように腸腰筋にトリガーポイントが発生した場合は、同側の太もも前面にも痛みやだるさ、しびれなど症状が出現する場合があります。
座っている姿勢は股関節を曲げた状態で身体を保持している状態なので、この状態は腸腰筋に負担がかかっている姿勢になります。座っている状態でも特に長時間の座位や運転でのアクセルブレーキを踏むという動作は細かな股関節の運動があり、より腸腰筋に負担をかける動作です。
なので、普段からこのような姿勢や動作が多い方は腸腰筋にトリガーポイントを発生やすい状況にあります。他には、サッカーのボールを蹴る動作、ランニングでは足を前に出す際に股関節を曲げる動作などが腸腰筋に負担がかかります。このような動作が日常で多い方も腸腰筋に負担がかかっています。腸腰筋に負担がかかる意外な動作としては、良い姿勢を無理に保とうとしている状態も腸腰筋に過度な負担がかかっています。
一般的に良い姿勢とは骨盤を立てて、胸を張る姿勢(=腰を反る)です。この骨盤を立てるという姿勢を骨盤が前傾しているというのですが、この状態は腸腰筋を緊張させています。この状態が長時間続く、あるいは普段から意識していると実は腰痛の原因になる腸腰筋へ日常的にストレスが加わっていることになります。
腸腰筋の腰痛の特徴として、トリガーポイントが発生している同側の腰部からやや外側までに痛みが出現し痛みが強いとお尻や太もものあたりまで、痛みやだるさのような症状を出すことがあります。 また、痛みは深部の方に感じることが多く、立っているときに最も辛くなり、横になると楽になるという特徴があります。
腸腰筋の施術は基本的には仰向けで行うことが多く、お腹側からアプローチします。 腸腰筋の前には腹筋など大きな筋肉があるため、熟練した触診技術がないと触ることすらできません。
腸腰筋に原因がある場合は「そこを施術してほしかった!」というお声を多くいただきます。 手技の施術でも腸腰筋は緩むのですが、お腹側からでは腹筋の筋肉の後ろにあり、背中側からでは脊柱起立筋というこれまた分厚い筋肉の後ろにあるので、しっかり腸腰筋を緩めるためには針治療やハイボルト治療という治療が大変有効となります。
当院は腰痛でお困りの方の施術を数多く行っていますが、腸腰筋のトリガーポイント由来の腰痛の方は大変多くおられます。 私の腰痛もしかして…と思った方は当院に一度ご相談ください。
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